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システムインテグレーターのオービック - Google アナリティクス・ イン・ビジネス
2011年5月31日火曜日
2011 年 6 月 1 日
Posted by 大内 範行 Google アナリティクス ソリューション・コンサルタント
システムインテグレータのオービックは、お客様の業務改善を主眼におき、これまでに ERP パッケージ「 OBIC7 」の導入を中心としたお客様の IT 基盤構築を行ってきました。オービックにとってお客様の声はとても大切です。では、ウェブサイトを訪れるお客様の声を聞くためには、どうしたらよいでしょう?
オービックは、Google アナリティクスのセグメント分析を使っています。
最初の例はとても基本的な使い方です。
オービックのウェブサイトを訪れた多くのユーザーが製品情報のページにアクセスします。しかし、中にはオービックへの就職を検討している人も含まれます。とても熱心に見てくれる大事なユーザーですが、採用を目指すユーザーと製品を買うお客様は、リアルの世界なら、もちろんまったく別々に考えます。
Google アナリティクスのアドバンスセグメントなら、「/recruit/ 」という URL を見た人を除外するセグメントを作ることで、2つのユーザーを区別することができます。カスタムセグメントをクリックするだけで、セグメントの切り替えも簡単にできます。
あなたの企業サイトでも、会社の地図を見た人を除外したり、IR 情報を見た人を除外したり、セグメントを工夫することで、よりビジネスに近い人に絞り込むことができます。
次の例はもう少し高度です。
Google アナリティクスでは、上位のコンテンツでページのアクセス状況を、URL 単位で見ていくことができます。アクセスの多いページを知る時に有効ですね。では会社の会議で、たとえばこんな質問をされたらあなたはどうしますか?
「うちにはたくさんの製品サービスがあるけど、業種別の分類と、製品名のメニュー、それから事例集と、どれがお客様本位なんだい?」オービックは、Google アナリティクスのフィルタ機能を生かして、この疑問に一目で答えられる設定にしています。
オービックのあるプロファイルでは、上位のコンテンツレポートを見ても、URL は表示されていません。表示されているのは、上から「会社情報」「 OBIC7 」「トップページ」「採用情報」「業種別」「ケーススタディ」「セミナー・イベント情報」といった日本語が並んでいます。
[クリックすると画像が大きくなります]
カスタムフィルタの置換機能を使って、誰が見てもすぐわかる日本語に URL を置き換えて表示する工夫をしています。しかも、「業種別」のページ群は、グループ化して「業種別」という一つの項目にまとめられています。
それぞれのページ群が資料請求のコンバージョンにどれだけつながったか、$index を見れば金額ベースで効果が確認できます。今まさに、分析の真っ最中ですが、オービックのセグメント分析はこんなふうに進みます(実際の分析とは変えています)。
アクセスの量だけを見ると、単純にページ数の多い「製品情報」のアクセス数の多さが目立ちます。しかし、少し注目すると「業種別」ページ群の方が、コンバージョンへの貢献度が高いことがわかります。ページ遷移を見ると、最初にトップページから製品情報に進む人が多い一方で、資料請求の一歩手前の足あとは「業種別」のページから多く進んでいることを示しています。
こんな分析を進めていけば、次のリニューアルで、もっとお客様本位のメニュー構成、サイト構造にしていくことができそうです。
「やはりお客様にとっては、自分の業種にあったサービスを探していただくのがよいようです。トップページに業種別メニューをわかりやすく出しましょう」たとえば、こんな答えを自信を持って返すことができるでしょう。
もちろん、この特殊な分析のためのプロファイルは、通常のレポートとは別のプロファイルとして、設定しています。フィルタ設定は大元のデータを変更することになります。必ずプロファイルを複製して、実施するようにしてください。
Google アナリティクスのよい点は、セグメント分析に時間やコストがかからず、とても柔軟に試行錯誤ができることです。アドバンスセグメント、フィルタ設定、プロファイル設定、こういった機能をうまく使いこなすことで、お客様本位の分析に一歩づつ近づいていくことができます。
[
システムインテグレーターのオービック
]
[ アドバンスセグメント ]
アドバンスセグメントについては、公式ブログ記事やヘルプセンターをご覧ください。
・アドバンス セグメントの使用方法(アナリティクス公式ブログ)
http://analytics-ja.blogspot.com/2009/01/advanced-segmentation.html
・アドバンスセグメント (ヘルプセンター)
http://www.google.com/support/analytics/bin/answer.py?answer=108040
[ カスタムフィルタ ]
カスタムフィルタの設定については、ヘルプセンターをご覧ください。
・カスタム フィルタを作成するにはどうすればよいですか
http://www.google.com/support/analytics/bin/answer.py?answer=55492
[ Google アナリティクス認定パートナー]
Google アナリティクスでウェブビジネスをサポートする「認定パートナー制度」があります。株式会社オービックをサポートするパートナーは
株式会社ミツエーリンクス
です。
パートナー制度
についてはこちらをご覧ください。
Google AdWords 広告セミナー開催のお知らせ (2011年6月)
2011年5月29日日曜日
2011 年 5 月 30 日
スモールビジネス マーケティング チーム
6 月開催予定の
AdWords 広告セミナー情報
をお知らせいたします。
Google では AdWords の詳しい操作方法や効果的な運用方法などをご紹介するセミナーを定期的に開催しております。インターネットに接続されたパソコンがあれば全国どこからでも無料でご参加頂けます。是非この機会にセミナーへご参加ください。
6 月は、Google AdWords を自社で運用される広告主の皆様を対象として、下記の無料オンライン セミナーを開催いたします。
* AdWords 入札単価の基本
- 6 月 1 日 (水) 17:00 - 18:00 [
お申し込み
]
* Google ディスプレイネットワーク: コンテンツターゲット広告活用
- 6 月 15 日 (水) 17:00 - 18:00 [
お申し込み
]
* Google Analytics 1 - 導入編
- 6 月 22 日 (水) 17:00 - 18:00 [
お申し込み
]
* モバイル広告最適化
- 6 月 29 日 (水) 17:00 - 18:00 [
お申し込み
]
なお
Google AdWords オンライン教室
にて、最新の AdWords セミナー情報をご参照いただけます。
Google AdWords オンライン教室
では、いつでもご都合にあわせて YouTube 上でご覧いただけるビデオセミナーもご用意しています。 Google AdWords オンライン教室のカテゴリー欄よりより、ご覧になりたいセミナーの受講ボタンをクリックすると、すぐにセミナーが再生されます。
ライブでのオンラインセミナー、ビデオセミナー共に皆様のご利用を心よりお待ちしております。
新しいGoogleアナリティクスのご紹介:カスタムレポートを作成してみよう
2011年5月17日火曜日
2011 年 5 月 18 日
Posted by 大内 範行 Google アナリティクス ソリューション コンサルタント
新しい Google アナリティクスの機能のご紹介、今回は強力になったカスタムレポートです。下記にカスタム レポートの作成方法やレポートの機能、そして最後に活用例を紹介します。
2008 年に Google アナリティクスは、「カスタムレポート」の機能を追加しました。今年、そのカスタムレポートをさらに強化してお届けします。新バージョンの カスタムレポートは独立したタブになっています。Google アナリティクスを開いてすぐにアクセスできるようになっています。
[クリックすると画像が大きくなります]
カスタムレポートは、複数追加作成していくことができます。全員が見る汎用のレポートと、部門や担当者ごとに見るレポートに分けてもいいでしょう。さらに、一つ一つのカスタムレポートに、複数のタブを作ることができます。キーワード分析のレポートを、売上分析( e コマース) とロイヤリティ分析(平均 PV や滞在時間)に分けてみることができます。
新しいバージョンではさらに分析の柔軟性が増しました。フィルタの表示設定や、新しい形式のレポートも加わり、指標の定義もレポート毎に独立して作成できるようになっています。手順を追ってカスタムレポートを作成してみましょう。
レポートを作成する前に、大事なポイントは、あなたなりのシナリオをしっかり描くことです。もちろん、カスタムレポートはいくら作り直してもいいいので、最初は力を抜いてラフに作って、経験を積みながら理想のレポートに仕上げていく試行錯誤をしていきましょう。
ここで取り上げるのは、ブログの新規ユーザーのランディングページの分析する、というシナリオです。ブログにリピーターが増えると入口ページが固定化されていき、新しいユーザーの行動を見失いがちです。参照元やランディングページを分析する中で、 Twitter やブログからの紹介が、特に新規ユーザーにとって効果的か、その点を見極めたいと思います。
事前のフィルタ機能
まずは、今回作るカスタムレポート全体に新規ユーザーという縛りをかけます。事前のフィルタ設定です。
「ユーザーの種類」で「 New Visitor 」に絞っておきます。
実績サマリーとフラットテーブル
このカスタムレポート、すばやく一目でチェックしたいと同時に、気になる点は深く見ていきたいと思います。簡易チェック用と深堀用の 2 種類をタブで行き来できるようにしましょう。
一つ目は簡易チェック用です。カスタムレポートに新たなフォーマットが加わりました。さっそく使ってみましょう。ランディングページとその参照元を一気にチェックする「フラットテーブル」の表です。出来上がりは、以下の画像をご覧ください。
設定は以下のようになります。
指標定義の柔軟性
もう一方のタブは、深堀用です。レポートの形式は「実績サマリー(表)」を選びます。今までのカスタムレポートでは、複数のタブでも同じ指標しか設定できませんでした。新しいカスタムレポートは違います。2 つのタブを全然違う指標で作成できる柔軟性を持っています。ここでは簡易チェック用の指標は、必要最低限にします。一方、深堀用はフルカバーのラインアップで作りましょう。
深堀用のレポートは、ランディングページをクリックすると、参照元が表示され、検索エンジンの場合はさらに検索キーワードが、表示されるように設定しています。
カスタムレポート作成後のフィルタ表示
カスタムレポートを見ているうちに、トップページはトラフィックが多くて余計だぞ、と感じた場合、レポート内で、フィルタをかけることができます。「 /index.html 」を完全一致で除外すれば、トップページを除外してランディングページがチェックできます。
今回作ったカスタムレポートを皆さんと共有しましょう。下記のリンクをすれば同じ設定をご利用いただけます。クリック前に Google アナリティクスにログインしてください。
今回のカスタムレポートはこちらをクリック →
あなたの新バージョンの Googleアナリティクスの「カスタムレポート」のタブをクリックすれば、簡単に「新規のランディング分析」のレポートに行けるはずです。
ウェブサイトの表情は、一つ一つのサイトで大きく違います。当然、Google アナリティクスで見るべきレポートや、注目すべき指標も違ってきます。本格的な分析が進めば、自然に標準的なレポートだけでは、満足できなくなるでしょう。今回のカスタムレポートをきっかけに、あなた用のカスタムレポートを作成してみてください。
新しい Google アナリティクスには、今後も新たな機能をどんどん追加していきます。ぜひ、今後とも Google アナリティクスのさらなる進化にご注目ください。
新しい Google アナリティクスのご紹介:サイトの表示速度をチェックしよう
2011年5月10日火曜日
2011 年 5 月 11 日
Posted by 大内 範行 Google アナリティクス ソリューション コンサルタント
新しい Google アナリティクスの機能のご紹介、今回はサイトの速度についてです。
Google は、サイトのページ表示速度を重視し、常にその改善につとめてきました。他のサイトでも、この効果的な改善の取り組みが、少しでも広がればよいと思っています。サイト速度の改善は、サイト利用者にとってもよいことですが、同時にウェブビジネス上も効果が期待できます。
特にランディングページの遅さは、コンバージョンにも悪い影響を与えます。それだけでなく、Google AdWrods のランディングページの品質評価にも、マイナスの影響が出る可能性があります。
サイトの速度を改善する前に、まず、今の状況がどの程度なのか知ることが大切です。一口に速度の測定といっても、その評価や診断は、簡単にはできません。さらに、こういったページの表示速度が、ユーザーの活動やアクセスの指標に、どう影響するのか、その点まで分析するのは、さらにハードルが高いでしょう。
今回、Google アナリティクスは、新バージョンに「サイト速度」の分析を新たに加えました。この機能を見ることで、一定の期間にわたって、ページごと、またサイト全体で、その速度が遅いのか速いのか、分析できるようになりました。
この「サイト速度」分析を利用することで、例えば以下のようなことがわかります。
どのランディングページが遅いのか?
広告キャンペーンごとのページ速度の状況はどうか?
地域でサイト速度に違いは発生しているのか?
ブラウザの違いで、ページ速度の違いは発生しているか?
普段、アクセスしているあなたの環境で、ストレスがなくても、他のユーザーや他の地域、他のブラウザでは、遅くなっているかもしれません。特に、重要なページの表示速度を分析するのが、改善効果が期待できます。アクセスの多いページの表示速度を改善すれば、直帰率や平均ページビューだけでなく、コンバージョンも改善する可能性があります。
改善の前後で指標をチェックしてみましょう。アクセスの多い地域や、重視しているターゲット地域のユーザーにも注目してみましょう。その地域が遅い速度になっていれば、原因を探って改善すべきでしょう。普段自分では使っていないブラウザで、表示が遅いかもしれません。表示テストを行って改善に着手するべきでしょう。
カスタムレポートを使って、サイト分析をわかりやすくチェックすることもできます。この
リンク
からカスタムレポートの設定例を見ることができます。(リンクをクリックする前に、Google アナリティクスにログインしてください)
[ クリックすると画像大きくなります ]
【重要】サイト速度を分析するためには、いくつか設定が必要です。デフォルトの設定では、サイト速度の計測はオフになっています。Google アナリティクスのトラッキングコードに以下の行を挿入します。
<非同期コード>
_gaq.push([‘_trackPageLoadTime’]);
<従来のコード>
pageTracker._trackPageLoadTime();
詳しくは以下のヘルプをご参照ください。
ヘルプセンター「
サイトの速度
」
http://www.google.com/support/analyticshelp/bin/answer.py?hl=ja&answer=1205784&topic=1120718
サイト速度の設定後、すぐに計測が始まります。ただ、この機能は、すべてのアクセスを計測するわけではありません。この計測が逆にサイトに負荷を与えないよう、一部サンプリングされたページのみ、計測を行います。
「サイト速度」分析をご利用いただければ、従来難しかったサイトの速度の計測が、簡単に行えるようになります。
新しい Google アナリティクスには、今後も新たな機能をどんどん追加していきます。ぜひ、今後とも Google アナリティクスのさらなる進化にご注目ください。
[ 修復済 ] 4 月のレポート データに不具合が発生しています
2011年5月9日月曜日
Posted by 大内 範行 Google アナリティクス ソリューション コンサルタント
Google アナリティクスのレポートに一部不具合が発生していることが報告されています。2011 年 4 月以降のレポートで、アドバンス セグメントやカスタム レポート、セカンダリーディメンションなどの値がゼロになる、という現象が多くのお客様で発生しています。日本のお客様にも影響が出ています。
Google アナリティクスのチームは、現在、この問題の解決に全力を尽くしています。すでに原因はある程度判明し、解決に向けて作業を進めています。
この問題が解決しましたら、またご報告させていただきます。
Google アナリティクスの状況については、
Google アナリティクスのステータス レポート
をご覧ください。(ステータスレポートには、
英語版
と、
日本語版
がございます)
【更新情報】 2011年5月19日
すでにステータスダッシュボードで、お伝えしております通り、本日 5 月 19 日、この問題は過去のデータも含めて修復いたしました。ご確認いただければ幸いです。
ご迷惑をおかけいたしましたことをお詫び申し上げます。Googleアナリティクスチームは、信頼性を第一に今後とも改善に努めてまいります。
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